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重しのとれたNTTが「上位レイヤー」を貪り始めた

「竹中(平蔵前総務相)がいなくなったのをいいことに、NTTは放送市場に攻め込んだな」 CS(通信衛星)放送の「スカイパーフェクト・コミュニケーションズ(スカパー)」と衛星運営大手「JSAT」の経営統合が発表された十月末、総務省のある幹部はそう解説した。二〇〇〇年頃から先延ばしにされ続けた統合計画を…

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好調・住友不動産「立ち退き不要」の役員室

大手不動産三社の中で株価はダントツの首位。収益力も上昇の一途なのに、「業界の盟主」になるとの観測は聞こえて来ない。一体なぜなのか。 三大都市圏の基準地価が十六年ぶりに上昇し、東京や大阪のオフィスビル賃貸料の相場もうなぎ登り――。このところ土地バブル再来を予感させる事象にこと欠かない。株式市場に目を…

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「ビスタ」を無意味にするグーグル「二つ目の顔」

 グーグルには二つの顔がある。 一つ目の顔は「世界中の情報を整理し尽くす」というビジョンを体現する検索エンジンの会社、ネット産業の覇者で超高収益企業という顔である。「新しい時代を象徴するグーグルとはいったい何者なのか。次号から何回かにわたって、このテーマをめぐって考えていきたいと思う」 連載第八十…

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二代の「経営者不作」が日興を粉砕した

「(私は)興業証券を粉々にして、叩き売ってしまうかも知れないのですよ」(清水一行『小説兜町』)     * 日興コーディアルグループの不正会計問題が、昨年末に急転した。問題が表面化した十二月中旬には「一社員の問題」として金融庁の責任追及に反撥していた金子昌資会長と有村純一社長が、揃って引責辞任した…

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“華麗なるフォード一族”が遠ざける再建

雇われCEOが見たのは、あまりに低レベルな“名門企業”の姿だった。君臨する創業家が手回しよく準備したものといえば――。 一月七日。米自動車産業の聖地、デトロイトで開かれた恒例の北米国際自動車ショー。フォード・モーターの社長兼最高経営責任者(CEO)、アラン・ムラーリー氏は内外のメディアに幾重にも囲…

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「監査の厳格化」で三月期決算は大荒れの予感

不正にお目こぼしをすれば会計士失格。強い風当たりに、ようやく監査の名に値する監査が行なわれる時代になったが――。 三月期決算を乗り越えられない企業が続出する――。監査法人業界で、そんな異常事態の到来が半ば公然と語られるようになってきた。監査法人に対する当局や社会一般の目が厳しさを増し、批判にたまり…

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生きるために「読み」「書くこと」で生きる

 シリコンバレーで独立したのが一九九七年五月一日だったので、とうとう十年という歳月が流れていったことになる。 九七年三月末、「ようやく会社を辞める決心がついたので、退社の意向を私のボスに伝えるために明日東京に向かうことにした」と書き、本誌編集部に送った。本連載第八回(『シリコンバレー精神』所収)の…

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NTT「組織防衛人事」に高まる落胆の声

三角合併解禁で、「国策企業」が“買収の危機”に晒され始めた。この会社の行方は、NTTグループ解体論にも影響を及ぼすとも――。「ネット覇権をめぐり、ヤフーとマイクロソフトが経営統合を考えるような時代に、内向きの組織論ばかりしていて良いのか。『二〇一〇年問題』で頭がいっぱいの上層部は、だからこそ『労務…

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今なぜブラックストーンは上場するのか

「私は、資本主義を次のように、より限定的に定義します:資本主義とは、私的所有によって特徴づけられたすべてのシステムのうち、生産要素の新結合を実行し、信用創造を含むところの亜種である、と。私は、この特質を本質的な事柄と考えています」(J. A. シュンペーター『資本主義は生きのびるか』)     *…

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“介護の盟主”を狙う「渡邉ワタミ」の焦燥

コムスンへの退場勧告は渡りに船。ワタミには、どうしても介護拠点を買収したい事情がある。だが、相手は宿敵――。 グッドウィル・グループの子会社コムスンが不正な介護報酬請求を繰り返していた問題で、厚生労働省が来年四月以降同社事業所の指定更新をしないよう都道府県に通知したのが六月六日。一週間後の十三日に…

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サラ金でさえ回収できない債権を買うハゲタカの成算

「去年までは五、六割が相場と言われたが、ここまで下がるとは……」 ある大手消費者金融会社の幹部は言葉を詰まらせた。 昨年末に成立した改正貸金業法で上限金利の引き下げ(二九・二%→最高二〇%)が決まったことなどの影響を受け、消費者金融業界では自主廃業や身売りを余儀なくされる中小規模の業者を中心に債権…

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「消滅覚悟」から一転復活 小型車への回帰で絶好調のフィアット

 イタリアの自動車メーカー、フィアットが復活した。先に発表した今年四―六月期決算で、純利益が五億九千三百万ユーロ(約一千億円)と前年同期の二倍以上になった。セルジオ・マルキオーネ社長は「歴史的とも言える第2四半期決算だった」と振り返った。今年一―六月の欧州市場での販売台数をみても、フィアットは約六…

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鳴かず飛ばずの東映が狙われる理由

“世襲”の経営者のもとでヒット作を出せないかつての名門。不動産に目をつけたファンドが筆頭株主に躍り出て――。「故郷で名誉市民に選ばれ、感慨深いものがあります」 八月十日、東映名誉会長の岡田茂(八三)は出身地である広島県東広島市の名誉市民顕彰式でこう挨拶した。 日本映画界のドンとして脚光を浴びてきた…

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ロシアに続々誕生する「国策会社」の脅威

[モスクワ発]あふれる石油マネーにより歴史的な好景気が続くロシアでは、膨らむ国家予算を投入した「ゴスコルポラツィヤ」と呼ばれる新たな巨大国策会社が次々と創設されている。ハイテク、ナノテクといった新産業育成に加え、二〇一四年のソチ冬季五輪開催準備を行なう国策会社までもが誕生し、その勢いは止まるところ…

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「輸送体制激変」で囁かれる毎日新聞の窮状

 毎日新聞の輸送・販売部門に大混乱が生じている。印刷工場から専売店に新聞を輸送する体制が大きく変わったためだ。三月十日未明、首都圏の各印刷工場には、戦時中から新聞を専門に運んできた業者のトラックではなく、新たに毎日新聞と契約を結んだ大手宅配業者ヤマト運輸と軽貨物運送の軽貨急配(本社・大阪府門真市)…

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北京五輪に向けてあまりの評判の悪さに中国が急遽イメージアップ作戦増強中

 中国政府に対するチベットの抗議行動を弾圧したことへの批判として、八月に開かれる北京オリンピック開会式をボイコットする動きが各国首脳に広がる中、中国政府がパブリックディプロマシー(宣伝外交)に打って出ようとしている。 二〇〇七年の米ロビー活動実績ナンバー1のワシントンのロビー会社「パットン・ボッグ…

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久間元防衛相も一役買った株価暴騰騒ぎ

株価低迷の折から結構な話――とは言い難い。赤字の住宅メーカーがロシアに人工島建設を謳い、株価が暴騰。裏では大物仕手筋と――。 少々のことでは驚かない証券マンが目を剥いたのが、大阪証券取引所二部上場の「千年の杜(四月一日から東邦グローバルアソシエイツに社名変更)」の株価だ。なにしろ、一月十七日に一株…

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株券電子化から脱落する証券会社

時代の要請であるのは間違いないが、役人と天下りで決めた「青写真」には無理があった。それでもこのまま突っ走る? これまで紙に印刷されていた上場企業の株券が、来年一月五日から電子データに置き換えられるらしい。金融庁や東京証券取引所、証券業界はスケジュール通りの実施に向けて作業を急いでいるとされる――ど…

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インド「高度人材」を活用できない日本企業

 二〇〇九年一月二十九日、日本に「シリコンバレー」がやってくる。IT(情報技術)分野で成功を遂げた在米インド人たちが創設した世界最大の起業家支援組織「インダス起業家協会」(TiE)の日本支部が発足するのだ。 一九九二年にシリコンバレーで産声を上げたTiEは、世界に広がる印僑(海外在住インド人)ネッ…

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苦肉の巨大化に走る製薬業界の宿命

相次ぐ大型買収で独占的な強みをもつ企業の誕生かと思いきや、実は苦肉の策なのだという。クスリの世界の現実とは――。 製薬業界に再び大型買収旋風が吹き荒れそうだ。世界最大の製薬会社、米ファイザーが米ワイスを六百八十億ドル(約六兆八千億円)で買収すると発表すれば、世界八位の米メルクも米シェリング・プラウ…

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